Hau'oli Piko O Ka 'Aina Hula Studio

ハワイ語で月は【mahina】マヒナといいます。
そして神話では【hina】ヒナという女神がでてきます

ヒナはHina-Hanaia-I-Ka-Malama（月で働くヒナ）
とも呼ばれています
タパ作りが大好きなんだそうです


今回はヒナのお話


女神ヒナは、アイカナカという人間の夫と一緒に暮らしていました。
アイカナカは自分勝手で横暴ね男でした。
ヒナは夫の不平不満を聞きながら
休み無く働いていました。


息子であるマウイもたまにしか帰ってこず
孤独でした。

ヒナは朝早く起き、ご飯のしたくをし
木の皮を叩きのばしてタパを作り
家族のために服を作ります。

しばらくこんな生活が続き
心身共に疲れはてていました。

孤独で誰からも愛されていないと
感じながら、どこかへいってしまいたい
という気持ちでいっぱいでした。

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ある日アイカナカの言いつけで
エビを取りにいくこことなります。

川でエビをとっていると
足元にキラキラと光る虹が現れます。
そして虹は空まで続いています。


すると
『ヒナ、この虹をつたって天にのぼりなさい。
穏やかに暮らすことができるだろう』
と天の声がしました

ヒナはためらいつつも、ゆっくりと
虹を登り始めました。

どこまでも伸びる虹を登っていくと
猛烈な太陽の日差しで意識がもうろうとし
足元がおぼつき、地へ落ちてしましました。



あたりはすでに日が暮れ、夜空には月が。
太陽の暑さで乾いた喉を潤そうとヒナが家に帰ると
アイカナカがすごい剣幕で怒鳴ります。

ヒナは何も言わず、水を入れた瓢箪とタパ作りの道具を
手にとり外へ出ると、ヒナの足元に
ムーンボウが現れました。

ヒナは、今度はためらうことなく
月へと続くムーンボウの道を歩いていきます。

追ってきたアイカナカの手を必死で振りほどき
アイカナカに強くつかまれて痛む足を
ひきずりながら、月への道を一歩一歩進んでいきました。

その後、ヒナは月でタパを作りながら
平和に暮らしているそうですよ。


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満月をみると
ヒナが痛めた足首を前に伸ばし
月にもたれかかるように
腰をかけている姿が見えるでしょう


その傍らに
タパつくりにかかせない
水にはいったヒョウタンと
木の皮をたたき伸ばすための
板と棒があるはずですよ。

そして
月に満ち欠けがあるのは
時々ヒナがかじるからだそうです
なんだか可愛いですね



ALOHA